③【体験談】東京外国語大学言語文化学部に塾なしで編入合格した話|外大編入のための専門的な勉強の進め方・情報収集したこと

みなさんこんにちは!ぶうさんです。

前回の記事では、東京外国語大学の編入試験に向けて、「いつから勉強を始めたのか」について、私自身の受験スケジュールを紹介しました。

前回の記事はこちら!

前回の記事でも示したように、外大編入は「語学力そのものを伸ばす基礎の勉強」だけでは足りないと考えています。
試験の傾向を理解し、必要な知識を絞り込み、効率よく対策するための 専門的な勉強が必要だと感じました。

この記事では、私が外大編入のために行った「専門的な勉強(試験対策)」をまとめています。

「編入試験って範囲が広すぎて、何を勉強すればいいの?」
「過去問を見ても、どこまで勉強したらいいのか分からない……」
「外大の編入試験に向けて、どんな情報収集をすればいい?」

そんな方に向けて、この記事では、私が実際にどのように過去問を分析し、そこから何を勉強するべきかを考えたのかをまとめます。

※ここで紹介するのは、あくまで私が韓国語専攻で受験した際の勉強法です。専攻言語によって試験の傾向は異なる可能性があるため、その点には注意してください。
※編入試験の募集要項・指導教員・選抜方法等は年度によって変更される場合があります。受験する際は、必ず東京外国語大学の最新の募集要項・公式サイトを確認してください。


専門的な勉強とは?(基礎との違い)

まず前提として、私は編入対策を次の2軸に分けていました。

  • 基礎の勉強:語彙・文法・読解・作文など、語学力そのものを伸ばす勉強
  • 専門の勉強:専攻言語・専攻地域に関する知識を深める勉強に加えて、過去問分析や大学・教員についての情報収集など、編入試験に向けた専門的な対策

この記事で扱うのは後者の 「専門の勉強」 です。

外大編入は範囲が広く、一般的な語学力だけではカバーしきれません。だからこそ、試験の傾向を理解し、必要な知識を絞り込むための専門対策が重要になります。

「情報収集」と「勉強」を組み合わせて対策する

私の場合、「専門の勉強」といっても、最初から参考書を読んで知識を増やしていったわけではありません。

まずは「試験について知ること」から始め、そのうえで「何を勉強するべきか」を考えるようにしていました。

具体的には、次のような流れです。

STEP1 試験を知る

  • 募集要項を確認する
  • 過去問を分析する
  • どのような問題が出題されているのかを把握する

STEP2 大学・先生方を知る

  • 指導教員を確認する
  • 先生方の研究分野を調べる
  • 外大の授業や教育内容、方針を確認する

STEP3 必要な知識を身につける

  • 専攻言語の知識を深める
  • 専攻地域の歴史・文化・社会などを学ぶ
  • 専門書や論文を読む
  • 必要に応じて参考書・教材を使う

STEP4 志願書・面接につなげる

  • 自分が何を研究したいのかを考える
  • 志望理由を具体化する
  • 入学後にしたいこと、学びたいことを整理する

このように、私にとっての専門対策は、単に「専門書を読む」というものではありませんでした。

「情報を集める → 試験の傾向を考える → 必要な知識を勉強する → 志願書や面接につなげる」

という一連の流れそのものが、編入試験対策だったと思っています。


①過去問分析:専門対策の出発点(最重要)

専門対策の最初のステップは 過去問分析 でした。

過去問を解いてみると、
問題の内容や着眼点と、外大の先生方が研究しているテーマ・専門領域、論文の書き方との間に、ある程度の関連性があるように感じました。

もちろん、「過去問=先生の論文そのもの」というわけでもなく、
また、先生の研究領域がそのまま試験範囲になるわけでもありません。それは、皆さんが過去問を解いた際に実感できると思います。

それでも、問題を作る側の先生がどのような分野を研究しているのかを知ることは、試験対策を考えるうえで参考になるのではないかと思いました。

そこで、私は次のステップに進みました。


②情報収集:外大の先生方の研究領域を調べる

前述しましたが、問題を作る側の先生がどのような分野を研究しているのかを知ることは、試験対策の参考になるのではないかと考えた結果、以下のことを行いました。

①まずは募集要項の「指導教員リスト」を確認

  • 自分の専攻言語に関わる先生を特定
  • 研究テーマを把握

②外大公式HPで「専攻言語の担当教員一覧」を確認

募集要項で先生を確認後、外大公式HPで先生の名前を検索し、研究分野や論文、書物を確認しました。参照先:研究者一覧・検索 | 研究者情報 | 研究 | 東京外国語大学

また、指導教員リストに名前が載っていない方もHPには掲載されています。外大で授業をしている先生、特に専攻地域を担当されている先生について理解するようにしました。

③論文・書物を徹底的に読む

指導教員リストに名前があった先生の論文、書物を読み込みました。私は以下のように情報収集しました。

  1. 論文検索サイト(CiNiiなど)で先生の名前を検索し、確認
  2. Google検索で先生の名前を検索し、ヒットした論文・書物・記事等を確認。入手できるなら入手。
  3. 教材を出している先生がいたら、内容をチェック
  4. 外大出版の書籍も読む(外大の価値観を理解するため)

★教材は最優先でチェックするのがおすすめです★
私の場合、先生が執筆・監修している教材は特に参考になりました。
単に知識を覚えるだけではなく、どこに着目して説明しているのか、どのような例文を使っているのか、どのように日本語に訳しているのかを見ることで、専門分野への理解を深めることができました。

なお、上記4つすべての内容を完璧に網羅し、理解できたわけではありません。
特に研究論文は、すぐに理解できるような内容ばかりではありませんでした。それでも、「この先生はこういうところに着目して研究しているんだ」ということを知るだけでも、かなり参考になりました。

論文や書物を読んだ目的とメリット・デメリット

目的は以下の通りです。

  • 先生の着眼点を知るため
  • 翻訳の仕方を参考にするため
  • 専門領域の基礎を理解するため
  • 先生や外大の考え方を理解するため
  • 志望理由書に生かし、説得力を高めるため

実際に、上記の目的を果たすことができたと感じています。これは非常に大きなメリットであると考えます。

また、論文や書物を読むメリットが大きい分、デメリットを強く感じたことはありませんでしたが、
強いて言うなら、以下が考えられると思います。

  • 本を購入する場合はお金がかかること

お金は負担であると感じていました。そのため、すべての本は購入しませんでした。何を手元に残したいか取捨選択をしていました。また、メルカリ等で中古本を探したり、図書館で借りるなどしてなるべく費用がかからないようにしていました。論文はネット上で無料で読めるものも多いので、それらを中心に読んでおりました。

※注意事項:先生の研究領域=試験範囲ではない

再掲になりますが、先生の研究領域がそのまま試験範囲になるわけではありません先生の研究領域を勉強したからといって、それだけでOKと過信するのは危険です。先生の定年退職等もありますし、毎年同じ先生が試験を作成するとも限りません。

私自身も、先生の研究内容と過去問を照らし合わせながら、
「こういう着眼点は、確かに先生の研究にも近いな」と感じた程度です。

そのため、この記事を読んでいる方には、
「先生の研究領域を知ることは、あくまで試験対策のヒントの一つ」くらいに考えてもらえればと思います。

ただ、私は実際にやってみて、調べておいて損はなかったと感じています。


③専門的な理解として「地域文化・言語学」を深める

次に、先生の研究領域を調べるだけでなく、 私は専攻地域の文化・歴史・言語学の理解も深めました。

■理解を深めるために、以下のような内容が記載されている本を読みました。

  • 専攻言語の背景(文化・歴史・社会)
  • 言語学的な視点
  • 専攻地域の文学
  • 現代社会・経済・政治など幅広い知識

大事!専攻言語・地域の有名な研究者の本も読む

現在、外大に所属している先生だけでなく、自分の専攻言語・地域を研究している著名な研究者の書籍を幅広く読むようにしました。

「自分の専攻言語・専攻地域について、どのような研究者がいるのか?」というところから調べました。例えば朝鮮語の場合、野間秀樹先生や菅野裕臣先生などです。

もちろん、全員の研究を深く理解する必要はありません。「自分の専攻言語について、どんな研究がされているのか」を知るための情報収集の一環として読んでいました。


④大学調べ:外大出版の本・公式HP・授業内容を把握(外大理解)

私がもう一つ意識していたのが、「東京外国語大学そのものを深く知ること」です。
外大出版の本や公式HPを読むことで、 外大の考え・教育方針を理解し、志望理由書に説得力を持たせました。大学について調べたら、自分なりにWordにまとめるなどして言語化(アウトプット)していました。

これらは、大学の理念や教育内容、学部・専攻の特徴、先生方の研究内容、入学後の授業内容などを調べ、「外大では何を大切にしているのか」をできるだけ知るために行っていました。そして、それを自分の志望理由や、外大で何を学びたいのかという考えにつなげたいと思っていました。

正直、純粋に筆記試験の点数だけを上げることを目的とするなら、大学調べの優先順位は低いかもしれません。ただ、志願書を作成したり、面接対策したりする際に活かされたと感じています。また入学した後に「こんなはずじゃなかった」「もっとこんなことがしたかったのに」というミスマッチを防ぐためにも必要なプロセスだと考えます。


⑤「論文」を読むのはおすすめ

ここまで色々と書いてきましたが、私が個人的に特におすすめしたいのが、
「論文を読むこと」です。

もちろん、編入試験対策という意味でも役立ちます。
でも、論文は試験対策だけではなく、

  • 自分の研究テーマを明確にする
  • 研究の手法を学べる
  • 卒業研究でどのようなことをするのかイメージしやすくなる
  • 志願書の内容を具体化できる

という上記のメリットがあります。
なので、論文を読むことを特におすすめします!

「大学に編入した後、自分は何を研究したいのか?」を考えるきっかけになり、「このテーマ面白いな」「私はこっちの問題についてもっと調べてみたい」と興味がわいてくると思います。

そうすると、「自分は何について研究したいのか?」だけでなく、
「どのような方法で研究したいのか?」まで少しずつ考えられるようになります。

指導教員の先生が、

・どのようなテーマを研究しているのか
・どのような資料を使っているのか
・どのような方法で分析しているのか
・どのような問いを立てているのか

を知ることは、編入試験の志願書だけでなく、入学後にも役立ちました。


私が実際にやった専門の勉強・情報収集まとめ

最後に、私が実際にやったことをまとめると、こんな感じです。

  1. 過去問を分析する
  2. 指導教員を確認し、先生方の研究分野・論文・出版物を調べる
  3. 専攻言・専攻地域について学ぶ
  4. 外大の授業、価値観、教育方針を理解する
  5. 論文・書物を読み、興味のある研究テーマを探す

私はこの上記5つを柱として、編入試験の勉強を進めました。


まとめ|「何を勉強するか」は自分で決める

編入試験は、一般的な入試のように「この参考書を最初から最後までやればOK」というものではありません。

特に専門的な内容については、
「結局、何をどこまで勉強すればいいの?」と迷うと思います。

私も最初はそうでした。

だからこそ、
過去問を分析する

先生の研究を調べる

専攻言語、専攻地域、言語学等について幅広く勉強する

論文を読む

自分が必要だと思う知識を補っていく

という方法で、少しずつ自分なりの勉強範囲を作っていきました。

なお、専攻言語や受験年度によって試験の傾向は異なると思うので、まずは自分の受験する専攻の最新過去問を分析することをおすすめします。

また、私のやり方をやれば絶対に受かるというわけでもないと考えています。

ただ、この記事を読んでいる方がこれから編入を目指すのであれば、
「募集要項に載っている指導教員の先生方について調べること」
は、最低限やってみてほしいです。

試験対策になるだけではなく、
編入後に「自分は何を研究したいのか」を考えるきっかけに
もなると思います。

私自身、論文を読むことは、試験対策以上に「大学に入ったらどんなことを研究したいのか」を考えるうえで役立ちました。

ぜひ、過去問だけでなく、その先にある「研究」にも目を向けてみてください!

今回の記事では、「何を勉強するか」をどのように決めたのかについて紹介しました。
では、実際に私はどんな参考書・教材を使って勉強したのでしょうか?
次回の記事では、私が東京外国語大学の編入試験(朝鮮語専攻)で実際に使用した参考書・教材を紹介します!

私のブログが少しでも誰かの役に立てばと思います、、では✨

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